“カツカレー世界ランク第1位を捜し求める旅”の真っ只中にいる私が、
その評判の高さから狙いを定めていた「銀座 古川」。
期待を胸に、開店とほぼ同時の11時に行ってみた。
小雨降るとても暗くて寒い昼前の銀座、
5丁目のニューメルサビルには11時の開館を待つ人の群れが。
街中に11時を告げる鐘が鳴ると正面の銀座コアと同時にニューメルサも開館する。
人並とともにビルに入り、
5階にオープンした「Eddie Bauer」をちょっとヒヤカシ眺めした後、
7階のレストラン街に。
目当ての「銀座 古川」に着く。
店頭にメニューが置かれている。
私の目的はもちろんカツカレーなのだが、
この店はシチューやハンバーグシチューも名高いようだ。→ぐるなび
7階のレストラン街はまだ閑散としている。
一番乗りでの入店だ。
11時半くらいに来てもよかったと後悔したりする。
感じのいい上品な年配の女性の店員に席に案内される。
ポークカツカレー1,800円を注文。
「今まで食ったカツカレーの中で一番高いかなあ・・・、
ゴルフ場なんかでもっと高いのあったかなあ・・・。」
などと考えたりする。
因みにグルメ本やTVのグルメ番組では
海老フライとドライピラフ クリームカレー添え2,600円がよく紹介される。
まずサラダが出てくる。
メニューには「トスサラダ」って書いてある。
「トス」ってナンだろう?と思いながら食う。
このなんだか分からない黄色いドレッシングが美味い。
色々なものが入ってそうな複雑な味だが、
何が入っているかよく分からない。
待ってましたのカツカレー。
銀座のおばちゃん向けショッピングビルのレストラン街という条件から考えて、
恐らくボリューム面では期待できないだろうと思っていたのだが、
これは想定外のボリュームだ。
皿の端はカレーが表面張力で保たれてる。
皿を持つと指がカレーにつかる。
食ってみる。
カレー美味い!
甘くて塩っぱくって酸っぱくて辛くて、というカレー。
曖昧でなく、いろいろな味がはっきり出ていると言ったらいいのだろうか。
とても好きなタイプだ。
カレーの具は玉ネギ以外は固体として残っているものはない。
玉ネギだけを後から入れたかのように固体として残す意図はよく分からないが、
玉ネギの食感が全体の邪魔になるというほどのことはない。
カツは薄いが面積はデカい。
後からカレーの中に埋まっているカツを何片か発見したりする。
恐らく20片くらいに切られているのではないか。
一個一個は小さいが合わせるとかなりの量だ。
とっても美味い。
でもちょっと量が多い。
そしてとても美味しいカレーソースが最後の方は飽きて辟易としてしまった。
カツも含めて3分の1くらい残してしまった。
美味しいからといっていくらでも食えるものとそうでないものとある。
味のはっきりしたものほど食ってる内に飽きてくるのかもしれない。
1,800円という値段を考えれば、
量を少なくして値段を下げることも考えてみては、と思う。
とても感じのよい女性の店員に会計時に
「量が多いんですね。食べ切れませんでした。」
と言うと、
「それでも大盛を注文される方も多いんですよ」・・・ホント?
「古川喜春シチューの店 銀座 古川」
中央区銀座5−7−10 銀座ニューメルサ7F
03−3574−7005
営業時間 11:00−14:30(L.O.) 17:30−20:30(L.O.)
無休
星取(★4つが最高)
味:★★1/2 量・値段:★★1/2(量多いが値段も高いので) 接客・雰囲気:★★★