だらだらと仕事にキリがなく、ようやく17時頃西新宿界隈で時間ができる。
激しい空腹で、ダイエットも顧みず「豚珍館」を目指す。
4年半ぶりの訪問である。
階段を上がり、2階の店に行くと、開店直後ながら既に先客が一人いる。
6人用の広いテーブル席に導かれる。
かつてはテーブル席は靴を脱ぐ小上がり席だったように思うが、今はテーブル席になっている。
メニューは揚げ物を中心に豊富で、特製ヒレカツ2,300円なんていうメニューもあるが、
殆どの品は1,000円以下である。
定食メニューばかりで一品料理はあまりないから、ゆっくり飲む店ではない。
上ロースかつ定食1,000円を注文する。
フロアには女性店員が二人。
かつて店員を怒鳴り散らしながら接客していた年配の男性はこの日はいなかった。
注文から3分ほどで出来上がってくる。
相変わらずの早さだ。
待つことが嫌いな私も、とんかつだけは待つことができる。
美味いとんかつを食べるには20分、30分と待たなければならない。
しかし、この店のとんかつはあまりにも早い。
ある程度まで揚げておいて、注文が入ったら仕上げにさっと揚げるのだろうか…。
ボリュームは200gをちょっと超えるくらいだろうか。
厚みは最大で2.5pくらい。
以前食べたときはもっとコロモがカチカチに硬かった記憶があるが、
この日のコロモは薄めで、油でベチャっとして硬さはあまり感じなかった。
但しコロモは肉からは剥がれにくかった。
卓上には甘口、辛口のソース二種と醤油、キャベツ用と思われる甘辛ソースが置かれる。
甘口ソース+辛子、辛口ソース+辛子、醤油の順番で食べる。
私はとんかつは醤油で食べるのが一番好きなのだが、この店のかつは味の濃いソースが合う。
肉に旨味が薄く、しかも醤油で食べるとほんの少しだけ豚肉の臭味を感じるからだ。
脂身に富んだシッポの部分を食べるが、甘みはそこそこだ。
全体に脂身はそれなりにあるが、赤身とはっきりと分離しているのだろう。
赤みの部分は硬く、パサパサしている感じがした。
それでもこれだけのボリュームで1,000円ならば文句は言えない。
提供時間の早さも、手っ取り早く分厚いとんかつを食いたいという向きにはいいだろうし、
ランチのピーク時でも回転は早いだろう。
ご飯は"女ライス"という茶碗盛りの小サイズもあるよう。
もちろんご飯、豚汁は無料でおかわりできる。
豚珍館 (とんかつ / 新宿駅、都庁前駅、新宿西口駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.2
ラベル:とんかつ