激しい雨が降る月曜日13時過ぎ、
とん金の目の前のタイムズに一台分の空きがあり、車を停める。
いつもならまだ店の間に列がある時間だが、天気のせいか店内に空席がかなりある。
普段なら早々に売り切れてしまうカツカレーもこの天気ならまだあるだろう、との読みは当たる。
この日は朝からボリュームのあるカツカレーを食いたい気分だったのである。
カウンター席に座り、若い主人にカツカレー900円を注文する。
先客は10人ほど。
その内2人の客に、すぐに日替りランチのロースかつ定食が提供される。
料理待ちの先客が8人いることになり、先が長そう、とため息をつく。
と、その5分後、8人をおいて私にカツカレーが提供される。
どうやらその8人はランチ以外のメニューを注文していたようだ。
因みに私の後に入店した客まででカツカレーは売り切れ、ラッキーだった。
千切りキャベツは別皿で提供され、卓上にごま風味のドレッシングが置かれている。
いつも通りの大きなお椀の油揚げと豆腐の味噌汁がつく。
カツは130gくらい、4つにしか切られていないので1片が大きい。
厚みも最大で2pくらいあるので、スプーンで食べるには食べにくい。
肉はやや筋があるがそれほど硬くはなく、コロモは相変わらず目が粗くハードめだ。
カレーは業務用カレー粉をベースに作られていると思われ、
役所の食堂や田舎の高速道路のPAで出てくるカレーのようなオーソドックスなもの。
やや酸味があり、辛さはわずかに感じる程度。
豚肉片やたまねぎが具として認められる。
ランチ以外の料理を注文した客たちは更に待たされている。
悪天候ですいているから、と軽い気持ちで注文したのだろうが、
いつであっても昼はランチ以外のメニューは注文するな、という店の見せしめ行為に見える。
背筋が寒くなりながら、さっさと食べ終えて店を後にした。