最近私が海鮮丼にハマっていることを知った食べ歩きが趣味の友人H君より、
芝商店街の「寿司芳」のちらしが美味いとの情報を得る。
近隣のコインパーキングに車を停め、平日の13時に一人で店に行く。
評判通りの重たい引き戸を開けると、老婦人の"いらっしゃいませ"の声に招かれる。
先客の若い男性客二人がちょうど会計をしているところで、
すぐに店内の客は私一人になる。
H君からの情報では並ちらしでもボリュームは充分とのことだったが、
上ちらし1,575円を注文する。
腰の低い男性主人から"お嫌いなものはありますか?"と聞かれ、ないと応える。
カウンター前のショーケースのネタを眺めながら待つ。
こじんまりしたお店だが、ネタはかなりの数が準備されているので、
きっと夜もかなりの客が訪れる人気店なんだろう。
主人がネタを厚めに切りながら丼に乗せているのをワクワクしながら見つめる。
注文から4分ほどで出来上がってくる。
内容はまぐろ赤身、鮭、鯛、しまあじ(ブリ?)、うに、ほたて、かに、白魚、とびこ、
ワカサギの甘露煮、玉子、明太子、れんこんの煮物、かまぼこ、桜えび。
大葉や大根の刺身のツマなどが乗らないのが特徴か。
嬉しいのはご飯の上にしらすが敷かれていること。
これならネタを食べきってご飯が余っても最後まで食べつくすことができる。
とびこの存在も大きい。
ご飯とネタのバランスに満足した海鮮丼は初めてかもしれない。
まぐろやうにを始め、ネタはどれもとても美味かった。
ちょっと残念だったのは味噌汁やお吸い物などがつかなかったこと。
1,575円も払うんだからね・・・。
芝激辛ストリートとして知られる界隈だが、激辛とは無関係ながらいい店を知った。
是非一度夜に来てみたい。