祝日のこの日、妻と横浜の人気ピザ店「シシリヤ」に行く。
予約の18時より10分ほど前に店に着き、
予約なしで訪れて断られている客を横目に入店する。
店内は厨房を囲むカウンター席と3つほどのテーブル席で構成されていて、
我々は小さな二人用テーブル席に案内される。
ファウド・A・インツォリア2,900円というシチリアの白ワインを注文する。
白では一番しっかり目、とのことだったが、
酸味や果実味がそこそこあって飲み口のさっぱりしたタイプだった。
因みに市価は1,200円程度。
かねてよりこの店の噂は複数の友人から聞いていたのだが、
店名から、銀座や六本木のシシリアと同じ店と勝手に思い込んでいて、足が向かなかった。
しかしこの店はシシリアでなくシシリヤ、アルファベットの綴りも違う。
日本ナポリピッツァ職人協会のポスターが掲げられている。
他に「真のナポリピッツァ協会」なんていう団体もあるそう。
日本におけるピザはかつてはアメリカンなものが主流だったが、
最近は本格的なナポリピッツァが完全にとってかわってきた。
フードメニューを見る。
ピザを1枚にしてタパスをいろいろ注文してまったりとワインを飲むか、
それともピザを2枚食べるかで悩むが、
せっかくの評判のピザなのだから、と後者を選択することにする。
前菜1品目はエリンギのニンニクパセリバター焼き600円。
バジルソース風の味付けが食欲をそそり、エリンギの食感がいい。
しかし、これで600円も取るのかよ、っていう量だ。
2品目はヘルシー野菜のホットサラダ700円。
これも、700円でこれだけかよ、っていうボリューム。
カブ、ジャガイモ、ブロッコリー、青梗菜、ヤングコーンのアーリオオーリオ風だ。
まあ二人でピザを2枚食べようとしているのだから、前菜はボリュームがなくていい。
さて、待望のピザ1枚目はクアトロフォルマッジ1,400円。
モッツァレッラ、パルミジャーノ、ゴルゴンゾーラ、タレッジョが乗る
贅沢なチーズ共演の定番ピザだ。
食べてみる。
まず、生地がとても美味い。
ふっくらともちもちとして、焦げ目の部分は甘みがあって香ばしく、
きっといい小麦粉を使用しているのだろう。
ゴルゴンゾーラのクセはほどほどで比較的食べやすいクアトロフォルマッジだ。
もう1枚はマリナーラスペシャル1,300円を選択する。
マリナーラはトマトソースにニンニク、オレガノが乗るものだが、
それにモッツァレッラチーズとアンチョビペーストを加えたのがこの品だ。
食べてみると、トマトソースが濃厚で美味い。
このトマトでポタージュスープを作ってもらってゴクゴク飲みたいほど美味い。
これならマルゲリータも絶対に美味いだろう。
しかし我々には2枚はちょっと多かった。
ゑんぞくらいの大きさがちょうどいい。
店内は入店した時から常に満席で、
席が空いたかと思ったら、すぐに店員がどこかで待っている客に電話をし、
その客がやってくるというシステムだ。
待ち客が多いからか、ピザが残り一切れになると小皿に取るよう店員にせかされる。
前菜もちょっと残っているのに皿を下げようとする。
会計は二人で7,245円。
注文したものの合計が6,900円だから、メニュー表示は税抜価格だ。
フラ