インド料理好きがこのカマルプールの評判を聞いて黙っていられるわけがない。
馴染みの薄い場所にあるからこれまでなかなか足が向かなかったが、
意を決して1ヶ月ほど前に席を予約し、日曜の夕刻に妻と店に行く。
18時に店に行くと席は予約でいっぱいのようで、カウンター席に導かれる。
全20席、思っていたよりもこじんまりした店だ。
メニューを見る。
料理のメニューはあまり豊富でない。
店のウリのタンドール料理は卓上メニュー以外にも壁に掲示された品があり、
この日は秋刀魚のタンドール焼きなどがあった。
飲み物はスラ・ヴィンヤーズの赤のボトル3,100円を注文する。
常温よりもほんの少々冷やしてある。
料理一品目はゴルゴンゾーラクルチャ750円が出てくる。
チーズクルチャはダバインディア、カイバル、グルガオンの人気メニューだが、
ゴルゴンゾーラが入るのはこの店でしか食べられない。
かなりのクセを期待して食べたが、意外に甘みが強くて食べやすい。
二品目はタンドール・ベジ700円。
赤玉ねぎ、オクラ、パプリカ、エリンギ、プチトマトが入る。
黄色いディップのようなものが塗られてタンドール窯でローストされていたが、
ディップにはカボチャが入っていると思われ、これも甘めの味付けだった。
甘めのものが続いたのでカレーに行こう、ということになる。
カレー一品目は名物という鯖カレー1,200円である。
まったく粘度のないスープカレーで、コリアンダーなどの香草が鯖のクセを消している。
香草に加えてマスタードシードのアクセントもいい。
カレー二品目はスパイシーチキンキーマ1,200円が出る。
もっと濃い色のカレーを想像したが、意外と薄い色だった。
鶏挽肉は粗挽きで、辛さはほどほどの感じ。
カレーに合わせたのはバスマティライス350円だ。
明らかに湯取法で炊かれていて、サラサラのパラパラ、粘り気はまったくない。
鯖カレーのようなサラサラのスープカレーとよく合う。
バスマティライスの真価を感じれたような気がする。
ラストはラッサム400円。
これがまたジャムを入れたかのように甘い。
こんな甘いラッサムを飲んだのは初めてだが、本場のラッサムはどうなのだろう。
全般に味つけが甘めだった。
タンドールバルという発想が面白いと思ったが、むしろカレー類が美味かった。
あまり広くない厨房の中を恰幅のいい3人のインド人と2人の日本人がひしめくのが、
見ていてなかなか楽しかった。
妻がカキが苦手なのでカキチャーハンを食べれなかったが、
いずれ食べてみたいと思った。
夜総合点★★★☆☆ 3.3