私は幅広の麺が好きだ。
きしめん、パッパルデッレ、センヤイ・・・。
とんがらしのひもかわに魚とんやすずらんのつけ麺・・・。
パッキーマオは私にとってタイ料理の〆の定番だ。
中華で幅広麺なら刀削麺だが、まだまだ未開だ。
大崎のThinkParkタワー1階に先月にできた張屋に行く。
平日11時20分の入店で先客はゼロ。
しかし私の直後にサラリーマン一人客が2人入ってきた。
メニューを見る。
定食6種類、刀削麺7種類というラインナップだ。
一番人気という麻辣刀削麺700円の大盛100円と追加用香菜100円を注文する。
この店は“西安料理”を謳っている。
西安は陝西省の省都だから、この店は四川料理の店ではない。
刀削麺は四川料理だとばかり思っていたが、山西省発祥の料理なのだそうだ。
山西省と陝西省は隣だから、きっと西安でもポピュラーな料理ということなのだろう。
注文から5分ほどで出来上がってくる。
同時に紙エプロンが提供される。(こちらからは一切頼んでいない)
器がデカくてかなりボリュームがありそう。
唐辛子、香菜(パクチー)、サヤインゲン、挽肉が具として認められる。
赤身の強いレンガ色の鮮やかなスープをひと口すする。
強烈な辛さだ。
追加用の香菜(パクチー)を一気に投入する。
私はパクチーを何もつけずにむしゃむしゃ食えるほど好きだ。
なかなか美味い。
太さや軟らかさにムラのある麺は激辛スープとパクチーによく合う。
スープは直線的な辛さだが、パクチーを増量したおかげでそれなりにイケる。
この麺でオイスターソース味の焼うどんを作ってみたいなあ、
なんて思いながら食べ進む。
紙エプロンのブロックをかいくぐって赤いしみが服の数か所にできていた。
紙エプロンがなければ大変なことになっていただろう。
他の客に出された定食もかなりのボリュームに見えた。
コングロマリット系のチェーン店だと思うが、まずまずの満足感だった。