昨年末に武蔵小山唯一のタイ料理店「ぼくのタイ料理」が出来て、
今年1月に昼に行ってカオマンガイを食べ、まずまずの満足感だった。
いずれ夜に行こうと思っている内に、6月にリニューアルしたとの報を得た。
都内に数店舗を展開するソウルフードバンコクの傘下に入ったという。
2年ほど前に行った池尻大橋の系列店はかなりいい店だったので、
期待を胸に平日のこの日、昼に行ってみた。
店頭で若い日本人男性が弁当を打っているのを横目に地下1階の店に行く。
テーブルが丸型から四角に変わった以外は内装は以前の店と全く変わらない。
テーブルは変わったが、丸型のスツールは変わらない。
13時15分頃の入店で全14席の店内に先客はなく、入口近くのテーブル席につく。
メニューは以前はいかにも個人店らしい手作り感あふれるものだったが、
大手タイ料理店らしく写真入りできれいに印刷され、パウチされたものになった。
ランチメニューは8種で、オーソドックスなラインナップだ。
この日の日替りはカオパックン、いわゆるタイ風海老チャーハンだ。
売り切れ御免!タイチキンライス890円+税、いわゆるカオマンガイを選択する。
注文から4分でセットのサラダ、スープ、アイスジャスミンティーが出て来る。
千切りキャベツ主体のサラダは以前の店とほとんど変わりがなかったが、
ゲーンジュー、いわゆる野菜の澄ましスープは、だいぶ変わった。
以前は不思議な味がしてとても美味かったが、ありきたりなものになった。
すべての卓にクルアンプルーンが置かれるのは好感が持てる。
注文から7分ほどでカオマンガイが出来上がってくる。
これも皿は以前と全く同じだが、
かつては丸く成形されたご飯の横に鶏肉が添えられていたのに対し、
今回はご飯の上に、以前よりも雑にカットされた鶏肉がのせられている。
以前よりも色が黒くなったように感じるナムチムソースを一気にかける。
以前はかなり生姜が効いていて独特な味だったが、
何となくオーソドックスなタオチオ(タイ豆味噌)味になっている。
このこと自体はそれほど悪いことではないのだが・・・
いただけないのはご飯だ。
長粒米を使っていてほどよく色づいてもいる。
きっと炊く前の生米を鶏油(チーユ)で炒る行程は省いていないのだろう。
しかし米はつぶれて粘り気があり、ニチャっとして食感がよくない。
炊き方がよくないのか、保存の仕方がよくないのか・・・
このグループは店舗によってメニューも料理の質もだいぶ違う。
武蔵小山店は築地の老舗鶏肉店の肉を使ったガイヤーンをウリにしているようだ。
界隈唯一のタイ料理店としていい店になってもらいたいので、
「育ててやる」という大それた気持ちで一度夜に来てみたい。
ソウルフードバンコク 武蔵小山店 (タイ料理 / 武蔵小山駅、西小山駅、不動前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.1