神田、秋葉原界隈にはいい立ち食いそば屋、路麺の店が多い。
そして二葉、岩本町スタンド、天亀そば、みのがさ、六文そばなど、
トッピングの揚物の種類が豊富な店が多いのも特徴だ。
東神田のそば千もそんな一店だ。
出勤前の腹ごしらえにと朝6時半に店に行く。
店の前の大通りには路上駐車のトラックやライトバンがずらりと並ぶ。
店内は運送系やタクシー運転手らしき客があふれかえり、
店外のベンチやガードレールに腰かけてそばを食べている人もいる。
この時間にこんなに混んでいる飲食店が他にあるのだろうか。
店内にほんの狭いスペースを見つけてするするっともぐり込む。
メニューを見て、揚物を何にするか迷う。
メニュー以外にもれんこん天、まいたけ天など日替りの天ぷらもある。
二種以上をのせると総額から10円引かれる、との記載が店内にある。
ゲソ天そば390円+春菊天100円を注文し、
先払いで480円をカウンター越しに店員に払う。
(なぜか10円安い値段を店員から請求された。)
注文から2分ほどで出来上がる。
この混雑の中の2分だからそばは間違いなく茹で麺だろう。
食べる。
そばは茹で麺らしくブヨっとした昔ながらの立ち食いそばの麺だ。
ツユは極めて濃い醤油色。
東京生まれ、東京育ちの私にはこういう真っ黒いツユがしっくりくる。
天ぷらは二つとも小さい。
10円引かれなくても二種のせるのが標準的なように思える。
いずれも高温でハードめに揚げられていて、ガリッとした食感だ。
店を切り盛りする年配の男女はいずれも無愛想で黙々と作業をしているが、
常連らしき客にはびっくりするくらいの愛想を振りまいて話している。
別にこんな値段の店だから愛想なんかを期待しているわけではないが、
そこまで極端に使い分けなくてもいいのでは、と思うのである。
そば千 東神田店 (そば(蕎麦) / 馬喰町駅、馬喰横山駅、浅草橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0