2017年11月15日

とんき(目黒)…目黒界隈最大の観光名所でしかない

とんき
朝早くから綿々と都内各地で続いた仕事が17時半頃に目黒で終わる。
朝に初台でパンをかじってから飲まず食わず、お腹と背中がくっつきそうだ。
目黒でこの時間なら、昼営業のない老舗とんかつ店「とんき」がいい。
恐らく子供の時に親に連れて行かれて以来、数十年ぶりの訪問だ。

とんき
17時台のとんかつ屋なんていくら老舗の人気店でもすいているだろう、
と高をくくって入店してみたら、
店内には20人以上の待ち人が壁際の椅子に座って席が空くのを待っている。
約30席の白木のカウンターには年配グループ客や旅行客風の外国人が多く、
この店がさまざまな旅行ガイドに掲載されているのだろうと思ったりする。
観光名所だから出足が早いのだ。

とんき
入店するや、すぐに年配の男性店員に注文を聞かれ、
ロースかつ定食1,900円を注文し、壁際の空いているスペースに座って待つ。
この店員が、席が空くと待ち客を指さして座るように指示をする。
大勢の待ち客の来店した順番と注文を何らかの方法で覚えているわけだ。
バブルの頃の恵比寿のラーメン香月にもそんな能力のある若い店員がいた。

とんき
昭和14年創業で、駒込や国分寺、三軒茶屋など数多くの暖簾分け店があり、
またその影響を受けたと思われる店も数多く存在する。
真横に一本包丁が入り、細かくカットされた独特のとんかつのフォルムは
『とんき系』として確立されていると言っていい。
正直言って私はこのタイプのかつはあまり好みではない。
加えて、昼営業がないこともあって何十年間もこの店に来ようと思わなかった。

とんき
入店から約12分後に席につき、その約21分後に注文の品が出来上がってくる。
タクアンときゅうりの漬物、豚汁がつき、ご飯は少なめで注文している。

とんき
ロースかつには右端の部分にちょっとだけソースがかけられている。
卓上に醤油はないが、頼むと出してくれる。

とんき
食べる。
肉は厚みが最大で1.3pくらい、肉だけで130g程度のボリュームだと思う。
高温揚げでパン粉の目の細かいコロモは完全に肉から剥がれている。
コロモの食感は特徴的で、見た目と違ってフニャッとモチっとしている。
パン粉よりも卵や小麦粉成分が多いと思われ、コロモ自体に甘みがある。

とんき

とんき
とんきのロースかつは脂身が少ない、という先入観を持ちすぎていたせいか、
全体に脂身が結構豊富についているように感じる。
脂身は甘味があって、融点が低く食感がいい。

とんき
豚汁は味噌成分が乏しいが短冊状の脂身豊富な豚肉がたくさん入るのがいい。
周囲の観光客風外人客には頼まなくてもおかわりが提供されていたが、
何故か私にはまったくされなかった。

とんき
とんきのとんかつは現代の王道のとんかつではない。
『とんきのとんかつ』という料理であり、それが好きな人のための店だ。
外国人旅行客には、これが日本が誇るとんかつだと思ってほしくない。
天ぷら、天丼の浅草の大黒屋と存在が似ているように思う。
もう来ない。

とんき 目黒店とんかつ / 目黒駅不動前駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


ラベル:とんかつ
posted by こここ at 19:00| Comment(0) | 目黒区 目黒、中目黒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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