2019年03月04日

弥生軒(大森)…ガラパゴス的人情型大衆食堂を求めて

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次の仕事までだいぶ時間があるから、池上通りを大森駅まで歩くことにする。
15分ほどの行程で、途中にあるタイ料理店でカオマンガイでも食べるかなあ、
なんて思いつつ歩いていると、
ふと、路地沿いにいかにも商売っ気のなさそうな店構えの食堂を見つける。
何となく気を惹かれ、その「弥生軒」に入ることにする。

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午前11時15分頃に入店すると、全11席の店内に先客はなし。
テレビを見てくつろいでいたらしき店の老夫婦は、異星人を見るような顔で、
「いらっしゃいませ」も言わずに私を凝視している。
「いいですか?」「あ、どうぞ」・・・
4人用のテーブル席に座る。

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メニューは壁に掛けられた白板に表示される。
定食が9種類で、200円引きでおかずのみの注文もできる。
焼肉は豚肩ロース肉の生姜焼きとのことなので、焼肉定食800円に決める。
「納豆はありますか?」と聞くと、ひき割り納豆ならあると言われ、
冷蔵庫からパックを出し、小鉢に写し、ねぎとタレと芥子と混ぜている。

作業はすべて老婦人が行い、主人らしき男性は座ったまま微動だにしない。
テレビドラマの音声だけが店内に流れ、静かに時間が進んでいく。
主人に声を掛けようかとも思ったが、絶対にかみ合わなそうなのでやめた。

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注文から7分ほどで定食と納豆が一緒に出てくる。
ご飯はあらかじめ少なめで注文していたが、多かったので盛り直してもらう。
豆腐とわかめ、油揚げの味噌汁がつく。

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この手の店はおかずがお年寄り向けボリュームであることがままあるが、
この店の焼肉はまずまずのボリュームだ。
食べてみるとかなり甘めの味付けで、タレツユがあまり豊富でないため、
千切りキャベツを浸して食べることができなかった。

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納豆は粒が大きい方が好みだが、ひき割りもたまには悪くない。
ご飯はやや軟らかめに炊かれている。

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食べていると、小皿のきんぴらが出された。
サービスなのか、付いているものなのかは不明だ。

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会計は1,000円、つまりパックから出しただけのひき割り納豆が200円だ。
もっと取る店もあるから、と自分をなだめながら払った。
地元の人たちに支えられている人情系の大衆食堂なのだと思う。
まさに、あと何年この世に残っているかというジャンルの店と言える。
その文化が消えゆくのを何の抵抗もなく待つかのように、
静かに時を過ごしている店だと感じた。

弥生軒定食・食堂 / 大森駅大森町駅平和島駅

昼総合点★★★☆☆ 3.1

ラベル:食堂 生姜焼き
posted by こここ at 14:00| Comment(0) | 大田区 その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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