2019年03月21日

selsalsale(恵比寿)…独創的な10皿、型にはまらない遊び心が楽しい

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店頭に十ほど並ぶ、綺麗に手入れされた植物の鉢を見れば、
この店の料理や接客の質が高いであろうことは容易に察せられる。
平成最後の結婚記念日、我々牛丼夫婦の背伸び贅沢ディナーの舞台は
評判の恵比寿のイタリアン「selsalsale(セルサルサーレ)」である。

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予約の17時半より5分ほど早く着くとすぐに入口のドアが開き、
若い男性店員に店内に導かれ、店の中ほどの2人用テーブル席に案内される。
当店は食べ物はおまかせのワンコースで、料金は6,500円+税、
1時間毎に全客分が同時進行し、所要時間は2時間半とのことだ。
17時半スタート組は5組12人で、30代くらいのカップル客が多い。

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ドリンクは赤白泡三種のワインのテイスティングセット2,950円+税を選び、
足りなければこれにグラスワインを足していくという方針に決める。
まず食前はRoyerというすっきり目のシャンパーニュが出てくる。

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さて、料理一品目は長崎県産、天然真鯛の冷製カッペリーニだ。
この店のスペシャリティで、
握り寿司のようにひと口で食べてほしい、と店員に言われる。

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いわゆるワンスプーン料理。
当たり前だがカッペリーニもただ茹でただけでなく、いい味がついている。

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二品目はビーツと果物の冷製スープ
その果物が何かを当ててほしいと店員に問われ、即答でイチゴと当てる。

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続いては根セロリのクリームソースと鱈の白子、たけのこの茶碗蒸し

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茶碗蒸しはいわゆるロワイヤルで、玉子と出汁で固めたものでなく、
山椒味のコンソメを卵白で泡立てていて、たけのこ、きのこが中に入る。

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四品目は鰆のミキュイ、大根と鶏出汁のソースが出る。

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低温調理された半生の鰆はあっさりしていて、
上にのったからすみをまぶして食べるといい具合の塩加減になる。
ナスタチュームという珍しい野菜と紅芯大根の切り干し大根が添えられる。

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ここで店員に勧められたハナミズキブランという甲州のグラスが出る。
グレープフルーツジュースのような色合いで果実味が命のワインだった。

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五品目は鮑の肝ソースソテーにケール、カブなどが添えられたもの。

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ソースは有機レモンやグリーンマスタードが使われるなど凝っている。

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折り返しを過ぎて、六品目はホタルイカのリゾットだ。
うるい、ふきのとう、みつばが入る。

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なんとなく出汁は和風の味わいで、米の食感がとてもいい。

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ここでテイスティングセットの白が出てくる。
BREAD&BUTTERというカリフォルニア、ナパヴァレーのシャルドネだ。
その名の通り、樽ががっちり効いてバター、トースト香が強く、
とろんとした口当たりも手伝って、濃厚ソースの料理に合うワインだ。

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七品目は菊芋のポタージュ、温かいスープだ。

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スープは泡仕立てになっていて、トリュフと菊芋チップスがのる。
スープにはブッラータというイタリアのフレッシュチーズが入る。

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八品目は口直し的な一品、フォアグラのブリュレとエスプレッソのパン
これも当店のスペシャリティと言うべき評判の品だ。

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この品に合うと勧められたのが紅玉リンゴのデザートワイン。
美味かったけれど、甘いワインはちょっと苦手だと思わさせられた。

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この後、パスタ、メインと続くので、テイスティングセットの赤が出る。
レバノンのカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ムールヴェードルで、
凝縮感があってなかなかの飲みごたえだった。

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9品目は発酵白魚で漬けた紫白菜とベルガモット風味のパスタ
白菜はキムチをヒントにしたという。
パン粉、クミンシードなどがかかり、フレンチコリアンダーが上にのる。

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パスタはスパゲティ。
イタリアンの枠組みに収まらない、チャレンジングな品だと思った。

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メインの前に自家製のフォカッチャが出る。

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メインはイチボのグリルだ。
この日のコースの本来のメインはラム肉だったようなのだが、
予約時に羊肉が苦手であることを伝えていたのだった。
前日に電話で別料金がかかると言われたが、実際は取られなかった。

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つけ合せはきたあかりのマッシュポテトとタルディーヴォのソテーがつく。
タルディーヴォはラディッキオの仲間というイタリア野菜だが、
食感はマコモダケのような茸っぽい植物という感じで、面白かった。

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肉はもう、経験がないくらい軟らかくてとろける食感で、
グレイビーっぽいソースにほんのちょっとつけて食べた。

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ここからはデザートだ。
まずはバジルと青リンゴのグラニテ、とても酸っぱかった。

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コーヒーが出て、

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ラムレーズンアイスのサンドが出て、

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そしてラストはスペインのデザート、アロス・コン・レチェだ。
バルサミコ、黒蜜で和えられたわらび餅のようなモチモチしたものに、
裏漉しした豆腐とチョコレートをあわせたソースがかかる。

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気がつけば店内は満席だ。
18時半スタート組が加わった時点でそうなっていたようだ。
会計はサービス料10%が加わって二人で26,611円。
妻曰く「今までの贅沢ディナー店の中で一番、また来たい店」・・・
食材や調理の説明を聞いてワクワクし、独創的な料理の面白さを楽しみ、
ゆっくりと流れる時間に身を持たれかけていたつもりだったが、
あっという間に2時間半が過ぎた。

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若いオーナーシェフが店の外に出て見送ってくれた。
「また来なきゃいけないね」と話しながら
背伸び牛丼夫婦はお腹をさすりつつ恵比寿駅に向かった。

セルサルサーレイタリアン / 代官山駅恵比寿駅中目黒駅

夜総合点★★★★ 4.0

posted by こここ at 22:00| Comment(0) | 渋谷区 恵比寿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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