「二俣川にいい町中華の店があるので是非行ってみてください。」
この地に詳しい後輩のN君から、何年も前から幾度も薦められていた。
縁もゆかりもない土地でなかなか足を向ける機会がなかったが、
たまたま相鉄線沿線で用事があったこの日、思い切って、
二俣川駅から5分ほどバスに乗って「香蘭」に行ってみる。
開店時間であるはずの午前11時半より2分ほど早く着くと、
すでに開店していて、店内の6卓のテーブルの内4卓がうまっている。
空いていた2人用テーブル席に座る。
テーブル席以外に座敷があるが、団体の予約が入っているようだった。
メニューを見る。
前出のN君によれば何を食べても美味いからおすすめはないという。
悩んだ末、おすすめセットの牛バラチャーハンと杏仁豆腐890円と、
焼き餃子570円を注文する。
11時35分には満席になり、外待ち客がでる。
相席の案内はしないので、4人用卓を一人が占拠していたりして、
もうちょっと効率よく客を入れればいいのに、と思ったりもする。
因みに他の客の注文は様々で、人気の集中する品は無いように窺える。
注文から9分で牛バラチャーハンと杏仁豆腐が出来上がってくる。
豆腐、青海苔、掻き玉が入った中華スープのカップがつく。
牛バラチャーハンはかなりのボリュームだ。
ベースのチャーハンは玉子しか具がないシンプルなもの。
うわものとの兼ね合いで塩味も軽めとなっている。
上からかかっているのは牛バラ角煮とター菜だ。
食べる。
もの凄く美味い。
あんは醤油ベースにオイスターソースなどが加わっているのだろう。
甘ったるさがなく、チャーハンとの相性がとてもいい。
油っぽさやクドさなどもまったくない。
その3分後に焼き餃子が出て来る。
標準的なサイズのものが6個並び、専用のタレがついてくる。
食べてみると、あんはかなり特徴的だ。
具のキャベツ、ねぎ、ニラがかなり粗く切られているので、
それらのシャキッとした食感が独立して残っているのだ。
ニンニクは入っておらず、味はあっさりめだ。
思い切って来てみて良かった。
店員の接客も特に気になることはなかった。
神奈川には辺鄙なところに町中華の良店がある。
まだまだ未開の店がたくさんあるはずだ。
どんどん見つけ出していきたい。
昼総合点★★★☆☆ 3.7