朝一番で日暮里に行って、ひと仕事終えたのが午前9時過ぎ。
今日はここから細かい用事が夕方まで数珠つなぎで続く。
だからここで何か食べておきたいが、時間が時間だけに路麺の店しかない。
一由そばと迷った末、「六文そば 日暮里第1号店」に行く。
店はJR日暮里駅東口広場の複合商業ビルの3階にある。
(画像クリックで大きくなります。)
午前9時15分、店頭の券売機の前に立つ。
当初は温かいそばにゴージャスにいくつかの天ぷらをのせるつもりだったが、
夕方まで持たせるためにがっちりと食べようと思い、天丼に方針転換だ。
かき揚げ天丼390円、トッピング春菊天100円、げそ天ジャンボ150円
の食券を買う。
入店し、店を一人で切り盛りする年配男性店員に食券を渡すと、
「ごはんですか?」と怪訝そうに言われる。
カウンター上のバットには何種もの天ぷらが揚げ置きされている。
先客はなく、私が滞在中の後客として外国人旅行客3人組が入ってきた。
六文そばは日暮里に2店舗、それらを含め、現在都内に7店舗ある。
かつてはもっと多かったが、一由そば、一〇そばなど独立した店もあれば、
三越前や大門交差点にあった店のように消滅した店舗もある。
六文そばの一号店は現存する昌平橋店だと言われている。
六文そばの中で、この日暮里第1号店は他店にない特徴が二つある。
券売機があることと、そばは生めんを使用していることだ。
実は、店に行った時点で生めん使用であることを知らなかった。
知っていれば、と後で後悔することになるのだが・・・
食券を渡してから4分ほどで出来上がってくる。
丼のご飯の上にはかき揚げだけがのり、げそ天と春菊天は別皿で出される。
温かいそば用の出汁ツユにわかめと揚げ玉が入ったものがお椀としてつく。
丼に乗るかき揚げは玉ねぎ、ネギ、わずかな小さな干しエビが入る。
ご飯にもかき揚げにも甘い丼ツユがかかっている。
一方で、げそ天ジャンボ、春菊天には何もかからない。
このまま何もつけずに食えというのか。
普通丼ツユをかけるだろう。
店員は奥に引っ込んでしまい、大声で呼ぶが一向に出てこない。
たぶんわざとやっているんだろう。
とりあえず、げそ天ジャンボと春菊天を丼に乗せる。
そして再度店員を呼ぶが、出てこない。
やむを得ず、丼ツユのかかったかき揚げとご飯部分だけを食べる。
げそ天と春菊天には卓上の塩をかけて食べる。
ものすごく不味い。
油のかたまりを食っているみたいだ。
それらをほとんど残し、ご飯も半分ほど残すことを心に決める。
お盆をカウンターに戻し、店を出る。
最後まで年配店員は奥から出てこなかった。
生そばを食べるべき店で天丼を食べようとしたのが悪いのだろうが、
いくら生そばだからと言っても、こんな店で食べたいと思わない。
げそ天と春菊天に丼ツユがかかっていないのを分かった時点で、
何も食べずに店を出て違う店に行けばよかった。
六文そば 日暮里第1号店 (立ち食いそば / 日暮里駅、西日暮里駅、三河島駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.0