JR蒲田駅西口近辺で用事を終えたのが午前11時過ぎ。
蒲田は京急線の駅や東口界隈に用事があることが多く、
西口で昼を迎えるのは久々、ランチは頭の中の引き出しを開けまくって悩む。
すみっこのカツカレーかさんきちの二択と決め、蓮沼駅方向に歩く。
迷った末、「さんきち」に行く。
11時15分頃の入店で先客はなく、カウンターの端っこの席につく。
卓上に置かれたメニューを見る。
特に悩まず、豚肉焼肉(スタミナ)定食880円をご飯少なめで、
そしてヒレとんかつ2コプラス300円も合わせて注文する。
すぐにサラダが出てくる。
ニンジンの混じった千切りキャベツとトマトに
特徴的な味わいのサウザンドレッシングがかかったものだ。
サウザンにはカイエンペッパーや緑の香草らしきものが混じっている。
卓上には薄いキムチのような味の大根の漬物が置かれる。
この漬物とサラダを食べながら、料理が出るのを待つ。
店は二人の男性によって切り盛りされている。
調理を一手に行うコック姿の年配男性が恐らく主人だろう。
武蔵小山のさんきちがこの店からの暖簾分けであることはよく知られる。
他にも支店が数店あったらしいが、今はすべてなくなったのだそうだ。
店外に「さんきち本館」の表示があるのはその名残だろう。
注文から約7分ゴマがかかったご飯とわかめと油揚げの味噌汁が出る。
その直後にヒレカツが出てくる。
メニューには2コと書かれていたが、小さなものが3個皿に乗る。
ウスターソースとケチャップを混ぜたようなソースがあらかじめかかる。
三つ合わせても肉だけで70g程度のボリュームだ。
その1分後に豚肉焼肉が出来上がってくる。
鉄皿に入れられジュージューと音を立て、煙が上がる。
バラ部分の多い薄切りコマ肉と玉ねぎがタレ焼きされ、
生玉子が添えられ、上から水菜が散らされている。
見るからに食欲をそそられる。
食べる。
大衆的な甘辛さとでも言ったらいいのか・・・
ニンニク片が見えるが、ニンニクが強く利いている感じはしない。
武蔵小山のさんきちで食べた豚肉焼肉ととても味がよく似ている。
なんとなくひと味足りない感じなのだが・・・
生玉子を溶き、肉をくぐらせて食べてみると、やや味が丸くなる。
雨天だったせいか、私の滞在中に他の客の来店はなかった。
武蔵小山との比較では、メニューの数はかなりシンプルだ。
サラダは味が違うが見た目に共通性があり、料理の味付けは近いのだと思う。
きっとカレーは甘いのだろう。
久々に武蔵小山のさんきちに行きたいな、と思いながら会計して店を出て、
蒲田駅西口を目指した。
昼総合点★★★☆☆ 3.2