いまや日祝日も平日も街の様子は何も変わらない。
銀座、六本木、渋谷、新宿はガラガラだが、近所の商店街は混んでいる。
平日は仕事で出掛けるけれど、日祝日は大義名分がないから家にいる。
実質GWの初日とも言える昭和の日の晩飯は
馴染みの「Aux delices de dodine」のテイクアウトを利用する。
季節に一回のペースで食べに来ていて、次の予定は5月のはずだった。
現況下では難しいと思っていたところで、
食べログでこの店が夜メニューのテイクアウトを始めたことを知り、
これ幸いとばかりに数日前に電話で予約注文をしていた。
ピックアップ予約時間の17時半ちょうどに店に行く。
まだ出来上がっていなかったため、カウンター席に座って待つ。
厨房の調理の様子をボーっと見ながら。
いつもは奥の席に入るため、これまでなかなか見ることができなかった。
7〜8分待って出来上がり、会計を済ませ店を出る。
家に着くまでにメイン料理の容器から汁がかなりこぼれてしまい、
車で取りに行っていたのだが、電車と徒歩だったらきつかっただろう。
帰宅後、さっそく並べる。
因みにサラダは別途用意したものだ。
ワインはヴィラ・アンティノリというトスカーナの赤を開ける。
サンジョベーゼにカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、
プチ・ヴェルドといったグローバルポピュラーなブドウが加わる。
香りや飲み応えはまずまず、樽香は弱めでやや酸味を感じた。
前菜はまずパテアンクルート850円+税。
肉のテリーヌの周囲をパートブリゼというパイやタルトのような生地で包み、
焼き上げたものだ。
妻がカットして出したので、カット前の画像はない。
因みに下に敷いているサラダ菜は別途用意したものだ。
鶏白レバーのムース650円+税。
妻曰く、鶏レバームースはこの店のものが一番美味いという。
店で食べるのと同価格だが、量は明らかにテイクアウトの方が多い。
バゲット1本400円+税(画像はその1/3ほどをカットしたもの)。
白レバームースを塗って食ベるために買ったのだが、
メイン料理の汁に浸して食べてももちろん美味かった。
そしてメインはいも豚ロース肉のロティ1,500円+税。
店の看板品でものすごいボリュームながら店で食べるよりだいぶ安い。
ローストされたニンニクやソテーされた小玉ねぎ、マッシュルーム、
しし唐が添えられ、マッシュポテトが下に敷かれている。
分厚い肉で、やはり時間が経つと余熱で火が通っていってしまうのだろう。
出来立てを店で食べるような食感は得られなかったが、仕方のないことだ。
いも豚は赤身に旨味が強く、大好きな銘柄豚だ。
馴染みの店を少しでも助けたい、なんていう気持ちからの利用だったが、
むしろこちらが助けられたような気持ちになった。
妻はかなり満足した様子で、また利用したいとしきりに言っていた。
「次はリエットにしようかな」
「えー⁉絶対また白レバームースだよぉ、ぜっったい」
まだまだ長期戦になりそうだから、利用の機会はいくらでもありそうだ。
Aux delices de dodine (ビストロ / 大門駅、浜松町駅、芝公園駅)
夜総合点★★★★☆ 4.3