昼に田園調布の鳥^にから揚げを買いに行ったら、なんと臨時休業。
夕方にうち田に電話をしてみれば、営業再開特需で満席とのこと。
もうこうなってしまうと、どうしても鶏肉を食べたい。
すかさず「鳥樹」に電話を入れ、17時から2名の予約を入れる。
17時ちょうどに店に行くと、1階フロアに先客は5人ほど。
2階にもすでに客がいそうで、開店時間より少々早く店を開けているのだろう。
我々の後にも順調に客が訪れ、テイクアウト目的の客も数組いた。
壁際の小さな4人用テーブル席に座り、まずはドリンクメニューを見て、
キリンラガー中瓶550円+税を注文し、乾杯する。
続いてフードメニューを見る。
この時は気づかず、後で分かったのだが、
約一年半前に来た時よりほとんどの品の値段が若干下がっている。
恐らく価格を税込表示から税別表示に変更したのだと思う。
まずは定番のお通し、納豆と鶏スープが出る。
そして注文した料理一品目、生野菜(塩抜き)530円+税が出る。
ビールの後は日本酒二合とっくり800円+税が出てくる。
一合とっくりを注文したのだが、まあいいや、とそのまま受け入れる。
続いては待ってましたの特大もも焼920円+税が出される。
あらかじめカットして出すようお願いしている。
厚みのあるモモ肉はしっとりとして噛むと旨味が口の中いっぱいに広がる。
皮はパリッと焼かれて香ばしい。
骨ぎわの肉までむさぼりつくのだ。
三品目は唐揚げ740円+税である。
大ぶりなもも肉のから揚げが4片盛られる。
クリスピーなコロモをまとい、そのコロモに味がついている。
醤油生姜ダレのような味だ。
鶏肉は皮がそぎ落とされているが、しっとりとしてとても美味い。
かつて唐揚げはももと手羽の二種があったが、現在はこのももだけである。
私も妻ももうかなりお腹いっぱいなのだが、名残惜しいのでもう一品、
裏メニューのパート2、490円+税を注文する。
今までの経験で言うと注文できるのは一日一組のみの希少品である。
この一皿に何羽もの鶏が必要なのだそう。
かつて“キモと腸の間の部分”と説明されたことがあったが、
今回は若い店員が「ハツもとです」と言いながら出していった。
確かによく見ると血管に見える部分が多いので、ハツもとなのだろう。
キモの部分もかかり、独特な食感を楽しめる。
会計は二人で5,093円。
相変わらず美味かったし安かったし、満足感が高かった。
妻と来るといつも同じものしか注文しないので、
飽きてしまわないように半年に一遍くらい来るのがいい。
今や飲食店は、いい店だからと言って当たり前に存在していられる時ではない。
いつまでも力強く生き残っていってほしい店だ。
夜総合点★★★☆☆ 3.7