2020年06月12日

ゼロワンカレーA.o.D(三田)…日本人が作る南インド・ケララ州の料理

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まだまだ巷間には、飲食店内で食事をしたくないという人が多い。
日常が戻ったら大行列になりそうな店に今の内に行っておきたい、
という気持ちが芽生えるのは自然なことだ。
昨年9月にオープン以来、絶賛の声の数々が聞こえてくるカレー店、
「ゼロワンカレーA.o.D」に行く。

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公称開店時間の15分前の午前11時15分に店に着き、ドアの前に立つ。
現況下でも開店前にある程度の待ち客の列ができるだろう、との読みからだが、
実際はずーっと私一人だけ。
道行く人がもの珍しそうな目で私を見ていくのが恥ずかしい。

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かわいそうだと思ったのか、11時25分に女性店員が出てきて店内に導かれ、
カウンターの一番奥の席に案内される。

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卓上のメニューを見る。
南インドのケララ州のミールスが提供される店であることが説明されている。

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カレーはチキン、ベジ、フィッシュ、ラム、猪肉のキーマの5種が用意され、
ベジ、フィッシュは食材の仕入れによって内容が日々変わるよう。
メニューのバリエーションはこの5種のカレーの組み合わせによる。
5種すべてを味わえるミニカレー全部(5種)2,500円を注文する。
ライスは3種から選べ、ケララ州だからレモンライスにすべきかとも思ったが、
後悔したくないので最高値のレッドマッタライス(プラス250円)を選ぶ。

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全26席の店内は今は一席おきの間引き案内が実施されている。
スタッフは7〜8人ほどいてキャパシティに対する人手は潤沢に見える。
私の後に細々と客の入店が続いたが、12時頃でも待たずに入れそうだった。

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注文から8分ほどですべてが一気に出来上がってくる。
その瞬間、思わず笑みが浮かぶほど品数が多く、贅沢で壮観だ。
カレーは5種だと盆に乗りきらず、一皿だけ盆の外に置かれる。

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その品々の説明、食べ方が書かれた説明書が卓上に用意されている。

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まずは前菜系のものから食べ始める。
『バンガロール・ベジヌードル』は麺が入るわけでなく、
生野菜を細切りにしてスパイシーサウザンドレッシングを加えたサラダだ。
『乳酸発酵アチャール』はネパール料理のムラコ(大根の)アチャール。
でもマスタードシードが加わって南インド風の仕上がりになっている。
独特の発酵臭が鼻から抜けるとスカっと脳が刺激される感じだ。

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『トーレン』はキャベツなどの野菜をスパイスとココナッツで炒めたもの。
“本日の素材”の一つ、シャドークイーンという紫色の芋が加わっている。
『ベルプーリ』は揚げた細切りジャガイモやウラド豆に野菜を合わせたもの。
いずれもケララ州やカルナータカ州の定番料理だそうだ。

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スープはもちろん定番、『サンバル』『ラッサム』だ。
私はラッサムは世界一のスープだと思っている。
この店のラッサムは酸味はもちろんだがやや甘味が強めのタイプだ。
本来、豆と野菜のカレーであるサンバルは、スープ仕立てになっている。
ホールチリが入り、この日の料理の中で最も辛かった。

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『ワダ・コランブ』はウラド豆で作られるドーナッツ、メドゥ・ワダに、
ココナッツベースのそれほど甘くないソースが敷かれている。
ふっくらとした食感で、サンバルやラッサムに浸して食べるのがいいが、
カレーにつけてもなかなか美味かった。

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さて、カレーを食べる。
チキンマサラA.o.D』にフィッシュは本日は『真鯛のモイリー』
モイリーはケララ州伝統のココナッツ、ヨーグルトベースのカレーのこと。
ミーンモイリーで魚カレーになる。

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ベジは『茄子とジャガイモのマサラ』、いわゆる北インドのアルベーガン。
ラムはスモークラム肉のビンダルー』
最近人気のビンダルーはポルトガル由来とされるゴア地方のカレーで、
ワインビネガーが使われ甘酸っぱい味が特徴だ。

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そして『猪赤身肉のキーマ・マータル〜有機スナップえんどうver.』
キーマの挽肉は猪なのだろうが、スモークされた猪赤身肉ものっている。
スナップえんどうの他に水菜が加わりピンクペッパーがアクセントになる。
因みにマータルはえんどう豆のこと。

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レッドマッタライスは光の当たり具合によっては鮮やかなピンクに見える。
ケララ州に伝わる古代米風赤米だそうで、短粒米で一粒一粒が大きい。
独特の食感で、デフォルトでかかるダールタルカとの相性がいい。
『ダールタルカ』はムング豆のカレーで豆や野菜の形がはっきり残るタイプ。
タルカは熱した油にスパイスの味を移しカレーにかけるテンパリングのこと。

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結局カレーは6種あることになり(サンバルも入れると7種か・・・)、
それぞれを別々に味わって食べる。

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ライスの上でごちゃごちゃに混ぜて食べるのがミールス本来の食べ方だ。
でももったいない気がするし、猫まんまみたいでどうしてもできない。
別に育ちがいいわけでもないのだけれど。

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やはり一番美味かったのはチキンカレーだ。
鶏肉を食べた瞬間に通り一遍のチキンカレーのチキンではないと思ったが、
後で聞くと、低温加熱処理後に炭火で炙られ、カレーで煮込まれているそう。

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また、私は羊肉が苦手なのだが、スモークラムはクセがあまりなく、
バラ肉っぽい部位も入っていたものの、問題なく食べることができた。

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味変用の『ココナッツチャトニードライ』はとても面白かった。
南インド料理を長らく食べてきたが、新たに知った発想だった。
レッドマッタライスに合わせると味に不思議な丸みを感じた。

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じっくり味わい、早食いの私には珍しく30分もかかった昼食だった。
会計は2,750円。
昼食のカレーにこんなに払ったのはゴルフ場以外では経験がない。
ただ、来てよかったと思うし、コストパフォーマンスも低いと思わない。
が、正直言って、心を鷲づかみにされるようなソウルフルなカレーではない。
また、オーセンティックというよりは日本人の解釈による南インド料理だ。
食材、素材の味を生かす料理であり、南インド料理の技法でそれが行われる。
季節を変えて来て、同じ注文をして、別の素材を味わってみたいと思う。

ゼロワンカレーA.o.Dインドカレー / 三田駅田町駅赤羽橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.7


posted by こここ at 15:22| Comment(0) | 港区 その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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