ついに野望を実現するときが来た。
花山うどんの鬼ひも川でカルボナーラづくりにチャレンジである。
材料を用意する。
鬼ひも川乾麺(2人前入り)にパンチェッタ、グラナパダーノ、卵、
あとはブラックペッパー、白ワイン、おろしにんにく、オリーヴオイルなど。
グラナパダーノは成城石井で200gで600円くらいのもの。
本当はパルミジャーノレッジャーノやペコリーノロマーノを使いたかったが、
パルミジャーノは200gで1,500円くらいして、ペコリーノは無く、
経済的な判断からグラナパダーノを使うことにした。
スーパーで売っているパルメザン粉チーズだけは使いたくなかった。
パンチェッタも成城石井で買ったもの。
200gブロックパックで1,000円くらい。
カルボナーラの肉はグアンチャーレを使うのが本式という声がある。
カルボナーラの起源は、第二次世界大戦中にローマに進駐した米国軍兵たちが、
自国から持ってきたベーコンと玉子をレストランに持ち込み、
「これで何か美味いものを作ってくれ」と注文し、出てきたものだという。
だから、「本式は」というならベーコンだろう。
但し、その後このパスタ料理はイタリアでイタリア料理として独自の進化を遂げ、
グアンチャーレを使うのが一般的になっていったのかもしれないが。
グアンチャーレであれベーコンであれパンチェッタであれ、
本当は自家製でスモーカーで燻製した直後の肉を使うのが一番美味いはずだ。
そのパンチェッタを120gくらい拍子切りにする。
卵は全卵2個、黄身2個を溶き、削りおろしたグラナパダーノを混ぜる。
後で後悔したが、ここではチーズはしっかりと溶かした方がいい。
火にかけていないフライパンにオリーヴオイルとパンチェッタを入れ、
火にかけて炒める。
ある程度火が入ったら白ワインとおろしにんにくを入れる。
パンチェッタがカリッとしてきたら火から外す。
盛りつけ用に半分くらいのパンチェッタを皿によけておく。
茹で上がった鬼ひも川を投入し、パンチェッタと混ぜる。
そしてチーズの混ざった卵を加える。
火にかけないまま混ぜる。
混ざったら火にかけ、水気を飛ばしながらとろみをつける。
火にかけた後は卵が固まらないように必死に混ぜる。
皿に盛り、よけておいたパンチェッタを中央にのせ、
グラナパダーノを削って全体にかけ、ブラックペッパーをふる。
できた。
なかなかの見映えだ。
もの凄く美味そうに見える。
食べる。
うーん、まずまずかなあ。
当たり前だが、やっぱりカルボナーラはパスタの方が全然美味い。
鬼ひも川は食感が柔らかすぎて、味もあくまでうどんであり、
カルボナーラソースとの相性は悪くはないが、決して良くもない。
和風出汁を加え、もっと卵に火を通した方が美味かったのかもしれない。
カルボナーラ風焼きうどんにすればよかった。
生クリームも多少入った方がよかったように思う。
オーセンティックなカルボナーラを目指すべきではなかった。
カリッとしたパンチェッタはとても美味かったが。
花山うどんの鬼ひも川・・・
次は過去に失敗したパッキーマオか、それともグラタンにでも挑んでみるか。
因みに私は鬼ひも川をつゆうどん、つけうどんで食べたことは一度もない。