一之江あたりで朝の用事を済ませたあと、小岩駅行きの京成バスに乗る。
今日の昼飯は人気讃岐うどん店「元咲(げんき)」と決めている。
小岩駅よりも二つほど手前の停留所で降りて店へ行く。
午前11時3分に着き、入店すると、全38席の店内に先客は若い男性一人のみ。
「お好きな席にどうぞ」の案内を受け、奥めの4人用テーブル席につく。
(画像クリックで大きくなります。)
(画像クリックで大きくなります。)
よく調べもしないで来たので純粋な讃岐うどんの店だと思っていたが、
メニューを見てみると揚げ物や炒め物の定食やおつまみ類も豊富にある。
午前11時から午後10時まで通し営業なので、
これだけつまみの種類が豊富ならいろいろな意味で酒飲みには魅力的だ。
こんな店が家の近所にあったらと思うが、実際にあったら廃人になりそうだ。
ぶっかけ420円+税を注文すると、温と冷があると言われ、温を指定する。
また、太麺と細麺があると言われ、まったく分からないまま太麺を選択する。
加えて天ぷらはいんげん130円+税、まいたけ150円+税、げそ150円+税
を注文する。
(画像クリックで大きくなります。)
首都圏で讃岐うどんを食べられる店を探していると、
たまに、この店のような居酒屋を兼ねている店を見つけることがある。
ひょっとしたら本場香川県にこういう店が結構あるのかもしれない。
江戸っ子は昼からそば屋で日本酒を飲む。
香川にもうどんをからめた独特な昼飲み文化があるのか、興味深い。
注文から12分ほどですべてが一気に出来上がってくる。
出汁ツユはうどんにかかっておらず、別容器に入れられている。
揚げ玉も別皿で添えられている。
うどんにはあらかじめ大根おろし、おろし生姜、万能ねぎがのせられている。
出汁ツユをかけて食べる。
うどんはエッジが立っていて、讃岐うどんとしては比較的弾力が強いタイプ。
麺の表面のプニュプニュ感は一応あるが、中心部とのコントラストが乏しい。
ちょっと失敗したかなあ・・・
せっかくぶっかけを選んだのなら冷にすべきだったかも。
讃岐うどんは茹でた後に冷水で締める方が美味いように思う。
出汁ツユは甘めで、恐らくみりんがかなり入っているのだろう。
天ツユとしての役割を考えるといいが、
ぶっかけの出汁ツユとしてはあまり好みのタイプではない。
げそ天は小片が4つ、まいたけ天は大ぶりなものが3つ盛られる。
天ぷらには大根おろし、おろし生姜とともにローズソルトが添えられる。
私は揚げ物を塩で食べることはしない。
天ぷらはすべてぶっかけの出汁ツユで食べたが、いずれもとても美味かった。
量的にもとてもコストパフォーマンスが高いと思った。
食物繊維が豊富ないんげんの天ぷらがあるのはありがたいことだ。
私が滞在中に後客はなかった。
店内は薄暗くて、活気をまったく感じなかった。
後ろ向きにスイッチが入ってしまっている印象を受けた。
そんな飲食店の雰囲気を感じるのはつらいことだ。
昼総合点★★★☆☆ 3.3