川崎の繁華街のはずれで用事を終えると目の前を五反田行の東急バスが通る。
急ぐ用事もないので気まぐれでバス停まで走り、飛び乗る。
多摩川大橋を渡ると右手に“讃岐うどん”と書かれた大きな看板が目に入る。
14時10分、朝起きてから何も食べておらず腹ペコだ。
またまた気まぐれで次の停留所で降り、「讃岐うどん 源八」に向かう。
店頭に置かれた立て看板のメニューを見る。
セルフ店のようで、時間のかかる釜揚げうどんはメニューにない。
讃岐うどんのセルフ店では茹で置き麺を自分で湯に通すタイプと、
麺を湯通しし出汁をかけるところまで店がやってくれるタイプがある。
後者は「半セル(半セルフ)タイプ」と呼ばれ、今はこちらが主流だそう。
言うまでもなく丸亀製麺がそのスタイルであり、この店もそうだ。
最初にぶっかけうどん冷並410円を注文し、カウンターに並んだ天ぷらの中から、
いか天140円、かしわ天160円を皿に取り、出来上がったぶっかけを受け取る。
会計をし、レジの前に置かれた天かすとおろし生姜を取る。
そのあと箸や水を取りお盆を持って席につくという流れだ。
うどんにはあらかじめわかめや大根おろし、小口切りのネギが入っている。
まずは出汁ツユをすすってみる。
濃口醤油にみりんやザラメが使われると思われ、甘味、酸味がある。
丸亀製麺のぶっかけの出汁ツユに似ているように思う。
うどんはエッジが立っていて、表面は滑らかでぷにゅっとした食感だが、
噛むと中心部には心地よい抵抗感がある。
全体的な印象として丸亀製麺をちょっと美味くした感じ。
因みに私は丸亀製麺のぶっかけは嫌いではない。
天ぷらは二つとも値段の割に大ぶりだ。
卓上の醤油が出汁醤油ではなかったので、うどんの出汁ツユにつけて食べる。
かしわ天は鶏むね肉で、皮は一切ついていない。
肉はややパサついていて、コロモは唐揚げやフリッターっぽい食感だ。
以前は鶏肉はむね肉よりもも肉と思っていたが、
最近は讃岐うどんにはむね肉の天ぷらの方が合うように思えてきた。
いか天はよくある路麺店タイプのもの。
もちろんそれで十分。
なかなか美味かったが、うどんの量がちょっと物足りなかった。
大にするとうどんの量が倍になるらしく、そこまではという気もしなくもない。
10台ほど停められる駐車場があり、車で来てサクッと食べて出るのがよさそう。
次回は玉子しょうゆうどん大にチャレンジしてみよう。
そんなことを思いながら店を出て、東急多摩川線の矢口渡駅を目指して歩いた。
昼総合点★★★☆☆ 3.6