日本に在住するインド人の1割が西葛西に住んでいるのだという。
そんな“リトルインディア”とも言うべき街に久々に仕事で来たからには、
やはり昼食はインド料理店に行きたい。
この街で最も評判のいい「アムダスラビー」に行くことにする。
13時20分頃の入店で全20席ほどの店内に先客は男性二人組が一組のみ。
席は平時より間引いているようで席間が広く配置されている。
インド人と思われる二人の男性店員によって切り盛りされていて、
一人が調理を、一人がフロアを賄っている。
平日のランチタイムはランチメニューのみの営業のよう。
よくあるカレーとナンの北インド料理的なセットに加え、
南インド料理のターリーやビリヤニ、ドーサなどがある。
ランチメニューとは別紙で表示されていて日替わり品と思われる
ビリヤニ・ターリー・ランチセット1,250円を注文する。
ランチドリンクはチャイを指定する。
チャイはコーヒーカップに入れて砂糖抜きの状態で出される。
インド人の人口が多い街だからインド料理店が多いのは自然なことで、
この店を始め、インド料理マニアによく知られる評判店は多いのだが、
大久保のコリアンタウンや横浜中華街のように観光地化するほどの規模ではなく、
さしずめカレーの神保町、タイ料理の若葉町、とんかつの蒲田くらいのイメージか。
注文から12分ほどで出来上がってくる。
マトンビリヤニは平皿に盛られ、
チキンサルナ、ライタ、チキン65がカトリに入れられターリーに乗っている。
ビリヤニはなかなかのボリュームだ。
おそらくバスマティライスが使われていて、黄色とオレンジの二色に色づいている。
食べてみるとバスマティの独特のプチっとした食感はあまり感じられない。
ホールのグリーンカルダモン、クローヴが認められたが、それらの主張はなく、
大量に作り置きして時間が経っていて風味が飛んでしまったのではないかと思う。
ライタはビリヤニにかけず、サラダとしてそのまま食べる。
チキン65はスパイシーな鶏の唐揚げであり辛さはピリッとする程度だ。
チキンサルナはココナッツが入るグレイヴィーのカレーだ。
やはり辛さはピリッとする程度、粘度はインド料理のカレーとしては中程度、
スパイス感はそこそこ、美味かったけれど中庸なカレーだった。
そのチキンサルナをビリヤニにかける。
ホントはダメなんだけれど、美味いのだからやめられない。
グレイビーのカレーって米と一緒に食べるのが一番いい。
ビリヤニは手間のかかる料理で、最近は専門店もあるよう。
専門でやるくらいでないと、ランチで出すのはなかなか難しいのだろうと思う。
夜に来たら、ギンギンにカルダモンが利いたビリヤニを食べられるかもしれない。
この街でインド料理店が一定の評判を獲得するのは伊達ではないはずだから。
アムダスラビー 西葛西店 (インド料理 / 西葛西駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.2