朝早くから大手町にてイベントの手伝いで、食事もまったくとれないまま夕方に。
17時ちょっと前に業務から解放されて、地下通路でOtemachi Oneへ行く。
目指したのは讃岐うどんの店なのだが、なんと営業時間短縮で15時閉店・・・
時節柄仕方ないと思いつつ、近くの「日本橋 天丼 金子半之助」に入ることにする。
店頭の券売機の前に立つ。
三種の天丼があるがそれぞれの内容が分からない。
だから、単品天ぷらメニューもあるのだが不用意に買うことができない。
無難に一番高い江戸前天丼・味噌汁セット1,370円の食券を買う。
店内に入ると客も店員もおらず、まごまごしていると、
隣のラーメン屋の方から店員が来て、食券を受け取ってまたいなくなる。
隣のラーメン屋とは仕切りがなくつながっているようだ。
厨房は共有なのかもしれない。
すぐにお茶が出される。
黒豆茶と卓上の説明書に記されるが、正確には黒豆の入ったほうじ茶だ。
卓上には丼ツユ、七味唐辛子、しば漬け、そして名物がりごぼうが置かれる。
金子半之助は約10年前に日本橋に創業するや瞬く間に人気店となり、
長い行列がメディアで再三報じられた。
金子半之助側は金子屋を無関係の店だと言っているようなので、
店舗数が増えてハードルが低くなったいま、金子半之助の天丼を一度経験したい、
とは思っていた。
注文から8分で出来上がってくる。
天丼は金子屋と違い蓋をされていない。
天ぷらは海老二本、穴子、烏賊かき揚げ、海苔、しし唐、半熟玉子がのる。
心なしかイメージよりもウワモノの盛りが寂しく感じ、
舞茸や白身魚などの単品を追加しておくべきだったかとちょっと後悔する。
一見、ご飯がみっちり盛られて量が多そうに見えるのだが、
実際は外観からは見当がつかないくらい丼の底が浅く、ご飯も量は多くない。
食べてみると、天ぷらは揚げムラがあり、
コロモがカリッとしている部分としっとりしている部分があった。
まあそれも一興だ。
烏賊かき揚げは賽の目にカットされたイカの身がきれいな四角に組み合わさり、
専用の金網容器などに入れて揚げているのだろうと勝手に想像した。
穴子はまずまずの身の厚さ、ゆずの皮がのせられていた。
半熟卵の天ぷらはがりごぼうとともにこの店の看板品とも言うべき品だ。
讃岐うどんのトッピングにも半熟玉子天はよくあるが、食感はだいぶ違う。
割って黄身をご飯にまぶすのが一般的に推奨される食べ方なのだろうが、
私はひと口にパクっと食べた。
味噌汁は白味噌で具はネギと少量のアオサだ。
煮干しと思われる出汁が利いてなかなか美味かった。
いまや企業系チェーン店と化した金子半之助。
商業施設のフードコートで食べる定型的な天丼であり、食べて何も感慨はない。
今年の正月は浅草寺に行かなかったから、来週浅草に天丼でも食いに行こうか、
久々にでっかいかき揚げを食べたいなあ、なんて思った。
さあ、19時からリモート飲み会だから急いで帰ろう。
日本橋 天丼 金子半之助 Otemachi One店 (天丼・天重 / 大手町駅、竹橋駅、二重橋前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0