昨日日曜、散歩の途中で入った本屋で「東京うどん天国」なるグルメガイド本を買う。
その本に讃岐うどん店として最も早いページに登場したのが神田の「麺匠 釜善」だ。
うーん、まだまだ知らない店があるものだな。
忘れない内に行ってみることにする。
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淡路町駅からいったん反対方向に歩いて迷い、たまたま出会った警察官に尋ね、
店に着いたのが午前11時16分。
店頭に掲示されたメニューを見て入店し、
券売機でかけうどん冷600円、ちくわ天100円、とり天200円の食券を買う。
女性店員に渡すと、うどんは3玉まで無料で増量できると言われ、
1玉は180gとのことだったので、2玉でお願いする。
奥のカウンター席につく。
尚、この時点で先客は男性サラリーマン一人のみで、私の滞在中の後客はなかった。
店はご夫婦と思われる若い男女によって切り盛りされている。
男性がうどんを茹で、女性が天ぷらをたくさん揚げている。
「とりちくわ天セットにすると安くなるのでそうします。」
女性にそう言われ、冷やかけに天ぷらがのせられてきたらどうしようとも思ったが、
抗わずに差し出された50円玉をそのまま受け取った。
卓上には出汁醤油、白ごま、ローズソルト、柚子胡椒、一味、辛味粉末が置かれる。
食券を渡してから6分ほどで出来上がってくる。
うどんがひたひたにならない程度のかけ出汁の量であり、万能ねぎがのっている。
茹で上がり後360gといううどんはそれ以上のボリュームに見える。
美しい淡い琥珀色のかけ出汁をすする。
いりことあごで出汁を引いているのだそうで、あごは讃岐うどんでは珍しいと思う。
いかにも煮干し出汁っぽい心地いいクセや塩気を感じ、
つい目をつぶって上を向いてしまうほど美味い。
うどんはエッジが立ち、麺の外側と中心部のコントラストがはっきりと感じられる。
外側は滑らかな舌触りでプニュっと軟らかく、中心部には強すぎない抵抗感がある。
バツっと噛み切るのでない、いやらしくない弾力で粘りながら歯を押し戻すのだ。
美味い麺だ。
途中、おろし生姜をもらおうとしたが、用意はないとのことだった。
卓上に天かすは用意されていたが、入れなかった。
天ぷらは別皿で用意されてほっとした。
そのまま食べてみたり、卓上の出汁醤油を垂らしてみたり。
いずれの天ぷらもコロモは薄く軽やかに揚げられていた。
とり天はもも肉だったのがちょっと残念だった。
でも肉はしっとりとしてなかなか美味かった。
店の二人の接客はとても感じがよかった。
3玉まで無料というコストパフォーマンスもいいし、
もっと流行っていい店なのだと思う。
いまは夜営業はしていないようだが、いい日本酒をたくさん置いているようなので、
いずれうどん屋飲みをしに来てみたい。
昼総合点★★★☆☆ 3.8